「お前のことはわからない」
数年かぶりに実家に帰って、一家団欒ごはんのその席で母親に言われた。
その発言はそれまでの会話とほとんど脈略がなく唐突にきた。
え?楽しい一家団欒のその席でなんでそんなことを言うの?と思った。
その後は父親がなんやかんや穏やかな雰囲気になるよう取り持ってくれたが、それから僕はずっと考えている。
でも、どうもしっくりと来た答えには行き着かない。
わからないからどうした?
「理解したくもない」という宣言か?
わからないと言い切られた自分は理解しようと考え続けているがこれは無駄か?
僕以外の人間のことは理解できているのか?
どこまで考えても言葉としての意味はわからないけれど、不快に思われていることは伝わった。
単純に、彼女にとって僕はそこにいるだけで気分を害するような対象なのだろう。
それでも、家族としてやっていたこれまでのこともあるから、しょうがなく関係を持ってくれていたのかなと。
そこまでして関係を続けなくてもいいのにね。
僕はわざわざ人を不快にさせるために生きているわけじゃないから、わざわざ自分の存在が人を不快にする可能性があるところには行かないようにしている。
僕はこんな僕で生きてきたから、自分自身がオカシナ方の人間だという解釈はある。
それによって、集団の中では異物として扱われることも多々あるし、同時に不快にさせていることもあるとも申し訳なく思う。
ただ、自分自身が全く理解されない・受け入れられない事を突きつけられて、傷つかないというわけでもない。
なんだか、そんなところくらいは、普通の人と変わらないんだということくらいは、理解されたいなと思った。
まあ、母親に関してはそれまで育てていただいた恩と共に、これはカルマとして受け止めて、スッと居なくなってみせよう(こんな事を書いている時点で、スッといっていると言えるかは?だが。笑)。
こんな僕でも受け入れてくれる人がいる。そのことに感謝しよう。
幸せな僕の家はもうすでに、ここにあるのだよ。
ありがとう。さらば。
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